お知らせ
『シダキュア(花粉症舌下免疫療法)』を処方されている患者様へ重要なお知らせ
最近マスコミ等でも取り上げられている『シダキュア(花粉症舌下免疫療法)』を用いてアレルギー症状の改善を目的として、治療を受けられている患者様に対して、我々歯科医師が、歯科治療(特に外科処置)を実施する際に、重大な副作用が引き起こされる可能性があるという事が、報告されましたのでお知らせ致します。
▶シダキュアは、スギ花粉の成分(アレルギーの素)が含まれた錠剤を舌の裏に入れます。粘膜を通って早く血中に吸収されるという性質があり、数年間毎日花粉が飛んでいない季節も長期間服用し続けて、少しずつ濃度を上げながら体を慣らして、アレルギーに対する抵抗力を高めていく治療法です。
このシダキュアは直接血液に触れて体内に入ると強いアレルギー反応を起こすと考えられています。
▶歯科で言えば、口の中に傷があったり、抜歯や歯周病の手術などの後にシダキュアを服用すると窒息死する危険性があると報告されおり、重大な副作用があります。
特に奥歯のほう、親知らずの抜歯をした場合などには、アナフィラキシー様症状で気道が腫れて窒息死する可能性があるようです。
〇大人と比べて子供の方が大きく腫れる可能性がある。
〇子供にも処方されていることがあり、乳歯の抜歯にも注意が必要である。
以上を踏まえて、当医院では特に患者様一人ひとり、服用されているお薬の確認の徹底はもちろんのこと、患者様自身にも歯科医師もしくはスタッフに服用されているお薬の申告をお願いしています。
▶シダキュアの案内には口の中に傷や炎症がある時、抜歯などの口の中の手術や治療を行った時には服用前に医師に相談して下さいと記載が書かれています。
▶ダニの舌下免疫療法の薬『ミティキュア』でも同様の事が起こりうると報告されていますので、そちらも注意が必要だと考えています。