小児歯科の治療

診療の流れ

  1. Step01まずは診療室に入ってもらって
    慣れることから

    初めて歯科医院に来られるお子様にとっては、見るもの聞くものすべてが新しいので怖くなるのは当たり前です。そこで、初診ではまず診察室に入ってみて、歯科医院の環境に慣れていただくことを大切にしています。

  2. Step02前回怖がってしまったところから
    再度診療を開始します

    歯科医院に慣れるため、前回できなかったところから一つずつ着実に診療を進めていきます。
    診療で怖がってしまっても大丈夫です。むしろ出来たところまでを褒めるようにしましょう。

  3. Step03すべてを怖がらせずにこなせるようになったら本格的な治療開始です

    お子様から不安を払拭できましたら、本格的な治療を開始します。

お子様の歯を
守るためのメニュー

当院では、お子様の歯を守るために次のことを行います。土曜診療に対応していますので、平日は習い事などで忙しいお子様でも安心です。

フッ素塗布

「フッ素」は、私達の普段摂取する食事の中にも含まれている成分です。歯の表面に塗ると酸に溶けにくくなり、細菌の繁殖も抑えるので虫歯予防に効果的です。乳歯の生え始めから3ヶ月に1回フッ素塗布すれば、虫歯に負けない強い歯になる効果が期待できます。

PMTC

プロフェッショナル・メカニカル・トゥースクリーニングの略です。毎日の歯磨きだけでは取り除けない汚れに関して、歯科医師および歯科衛生士が専門機器を用いてクリーニングしていきます。歯の表面もツルツル・ピカピカに仕上げられるので、しばらくの間は汚れが付着しにくくなります。口臭や着色汚れにも効果的です。

ブラッシング指導

小さなお子様の場合、虫歯にかかりやすい箇所はある程度決まっています。歯と歯ぐきの境界、奥歯の溝部分などです。個々人の磨き方には癖があって、必ず磨き残しが生じるので、ブラッシング指導を受けることは効果的です。常に教えられたことを意識してブラッシングを続ければ、効率的なセルフケアが行えます。

歯ブラシ処方

乳歯は永久歯よりも歯質が弱いので、一度虫歯になると進行するスピードは早いのが特徴です。また、お子様の歯磨きも不十分になりやすいため、仕上げ磨きのアドバイスを行うとともに、成長過程に応じた歯ブラシを処方しています。

フッ素塗布は何歳から?

フッ素塗布は、個々の歯が生えるつど、生えて間もない、虫歯感受性の高い時期をとらえて、何度も重ねて塗布することによって確実な予防効果が得られることが分かっています。
すなわち、乳前歯が生える1歳前後という低年齢から定期的に行うことが必要です。
フッ素塗布は、歯の生える時期をとらえて定期的に頻回に応用された場合に明らかな有効性が認められるのであり、特に幼児においては1~2回の塗布で効果を獲得することは難しいようです。

定期的に継続して塗布を受けたグループでは、虫歯予防効果が証明された研究結果もあります。
当院では、乳歯が生え始めたら半年(6カ月)に一度の割合でフッ素塗布を実施し、その後乳歯が生えそろう2歳半から3歳以降は、基本的に3ヵ月に1度の定期的なフッ素塗布をお勧めしています。

うがいがまだできないことを心配される保護者の方がいらっしゃいますが、当院では安全性を十分考慮し必要最低量の使用量を心がけておりますので、飲み込んだとしても深刻な急性症状は発生致しませんので、ご安心下さい。

MIペーストによる
ミネラルパック

当院ではフッ素塗布の際、MIペーストによるミネラルパックも実施しております。
MIペーストとは、歯の構成成分であるカルシウムとリンのミネラルを豊富に含む薬用ペーストで、これにより歯の再石灰化を促進させ、歯を強化する働きがあります。
このMIペーストに含まれるCPP一ACP(リカルデント)と呼ばれる成分は、酸性になったお口を中性に戻す中和作用、お口の中の酸を酸性になりにくい状態に維持する緩衝(かんしょう)作用に加えて、虫歯予防作用もあります。
このCPP一ACPとフッ素を併用すると、より高い虫歯予防効果があると実証されています。

当院では、お子様の年齢に合わせた滅菌済みの新品の歯ブラシを使用し、高濃度のフッ素ペースト(フルオールゼリー)ならびにMIペーストを歯に塗布することで、可能な限り虫歯になりにくい歯にするお手伝いをさせて頂きます。
使用後の歯ブラシは洗浄後お持ち帰りして頂いております。

※注:MIペーストは牛乳由来成分が含まれております。
したがって問診票にて牛乳アレルギーがある方には塗布致しませんので、ご了承下さい。

ダイアグノデントペン

当院では、通常の健診、X線診断の他に、虫歯の深さを相対的に測る機器(ダイアグノデントペン)を活用しています。
痛みもなく、歯の表面の変化を発見し、数値化して正確な診断の手助けをします。
ダイアグノデントペンは、判断が困難な、あるいは発見が不可能な、歯の表面の変化を早期の段階で認識できることを可能にしました。

ダイアグノデントペンの使用により、局所的な治療(歯を削り過ぎない治療)を施すことができ、それが虫歯の歯質の保存につながります。
また、定期健診に利用し、その数値を比べることにより、虫歯ができやすい環境かどうかの判断の材料にもなります。

妊娠中の方も
お越しください

妊娠中にかかりやすい
お口の病気

妊娠性歯周炎

妊婦さんは女性ホルモンのバランスが乱れやすくなり、普段よりも歯周病にかかりやすくなるのが特徴です。これを妊娠性歯周炎と呼びます。その状態から重度歯周病になってしまうと、体は炎症性物質を出し、早産や低体重児出産のリスクを高めると言われています。普段歯科医院に通ってない方ほど注意してお口のケアを続けるようにしましょう。

妊娠中の虫歯

妊娠中はつわりなどの影響で磨き残しが多くなったり、間食が多くなったりします。また、ホルモンバランスも変化し、唾液の分泌量が減少するので、お口の中が乾燥しやすくなるのも特徴です。結果的に口腔内に細菌が繁殖しやすい環境となり、虫歯にかかりやすくなってしまいます。

マイナス1歳からの虫歯予防が大切です

当院では「マイナス1歳からの予防」を提唱しています。これは妊娠しているときから、生まれてくるお子様の歯の健康を考えるための指針です。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌は存在しません。成長する過程で周りから感染することがほとんどです。つまり、身近なご両親のお口に細菌が多いと、生まれてくるお子様も虫歯菌に感染しやすくなります。そこで出産前から、お口の中を清潔な状態にしておくことが大切なのです。

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ママになられる方へ

妊婦健診について

妊娠中はつわりに伴う体調不良が起こりやすく、お口のケアがおろそかになりがちです。なかには、ブラッシング時の吐き気や歯磨き粉のニオイに悩む方もいらっしゃいます。歯垢が溜まると歯ぐきに炎症が起こり、虫歯や歯周病などの原因になります。出産後も同様に、産後直後の体調不良や育児での寝不足が重なり、お口のケアが不十分になるケースも多いので注意しましょう。
当院では、お口の健康を妊娠中や出産後もサポートし、生まれたお子様の虫歯予防に関する正しい知識についてのアドバイスも可能ですので、気になることは何でもご相談ください。

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