お口のメインテナンス

お口のメインテナンスについて

今や「お口のメインテナンス」という言葉は「お肌のメインテナンス」や「車のメインテナンス」と同じようにごく自然に受け入れられてきています。
でも少し前までの日本人の歯科に対するイメージは「痛くなったら行くところ」という考え方が主流でした。痛くないのに、健康な歯と歯茎を保つために歯科医院に行くという考えを持つ人はほとんどいませんでした。

しかし、「治療だけでなく、その後のお口のメインテナンスを続ける事が歯と歯茎の健康を保つ」という科学的統計資料が出されたことなどにより、歯科へのかかり方の考え方は大きく変わってきています。
お口も、お肌や車のメインテナンスが重要なことと同様にお手入れが長持ちの秘訣だという考え方が多くの人に浸透してきています。

定期健診と
歯の本数の関係

人の歯は親知らずを加えると全部で32本です。そして、65歳の日本人は平均すると残っている歯が18.3本と言われています。歳を取ると少しずつ歯が抜けるイメージがありますが、これは適切な理解ではありません。なぜなら40代まではほとんど歯を失うことはないからです。おおよそ50歳の半ば頃から急速に歯が失われていきます。つまり、この時期までにいかにお口のケアを続けてきたかで、どれだけ歯を残せるのかが決まってきます。

定期健診での
チェック項目

歯周病は必ず再発します。定期的にお口のメインテナンスを受けることで多くの歯を守ることが出来ます。
当院では治療後の安定した良好な状態を長期間維持していくために定期健診を実施しています。

  • 進行止めの薬は効いているか?
  • 充填物や被せ物の歯にシミがないか?
  • 充填物や被せ物の歯が破損していないか?
  • 歯根の先の病巣が悪化していないか?
  • 歯周病が進行していないか?
  • 義歯の経過観察
  • 歯肉炎・歯周病になっていないか?
  • 虫歯になっていないか?
  • お口の悩み事がないか?

お口のメインテナンスの役割

  • 01

    治療した虫歯・歯周組織の健康を守り、維持していくこと

  • 02

    病状安定となった歯周組織を維持するための治療を行うこと

  • 03

    虫歯の早期発見・早期治療をすること

  • 04

    フッ素塗布により歯質強化をはかり、虫歯になりにくくすること

お口のメインテナンスは具体的に、セルフケアとプロフェッショナルケアに分かれます。
セルフケアとは、「自身が、自分の責任のもとに健康のために習慣や慣習などを取り入れ、自己管理を実践すること。」と定義されます。
一般的には、個人的セルフケア(自分自身で何らかの取り組みを実践すること)を指すことが多いようです。
一方、プロフェッショナルケアとは、「保健・医療の専門家によるケア」で、主として西洋医学による保健・医療に関するサービスのことを言います。
患者様がお家で行うセルフケアと、歯科医師と歯科衛生士が歯科医院で行うプロフェッショナルケアがうまく組み合わさって初めてお口のメインテナンスは成功するのです。

バイオフィルムについて

お口の中に磨き残しがあると、さまざまな細菌が繁殖し、膜状のバイオフィルムを形成します。いわゆる歯垢(プラーク)です。風呂場の排水溝、川底の石にヌルヌルと形成される粘着物と同じものです。一般的には、体内の免疫反応や口腔内の環境変化などから細菌が身を守るために作られます。ネバネバとしており、ブラッシングではなかなか取り除けません。放置しているとさらに細菌が繁殖し、お口の中に炎症を引き起こします。

治療後はお口のメインテナンスを受けましょう

治療が終わった後の「治療後」こそが、お口のメインテナンスのスタートです。
当院では患者様のお口の健康を保つためにお役に立てるよう、お一人おひとりに合ったお口のメインテナンスを提供できますよう取り組んでいます。

ぜひ治療後は、お口のメインテナンスを受けていただき、健康で美しいお口をご一緒に保っていきましょう。

リコールハガキ

当院では患者様が定期的にお口のメインテナンスを受診していただけるようにリコールハガキを送付させていただいております。お口のメインテナンスは定期的に受けることでより効果的になりますので忘れずに受診をお願い致します。

ページトップへ